■10年キャリアビジョン
10年キャリアビジョン・キャリアプランを全社員が毎年書くことがルールになっており、上司と自分の将来について話し合うツールになっている。キャリアチェンジ制度もあり、比較的自由に職種を選びつつキャリアアップが可能。キャリア採用も頻繁に行われているが、基本は新卒採用中心で、長期視点で育成を考えている会社。
■人事面談
人事面談ではまず自身が当該期間の自己評価を書き提出、上司(育成責任者)、部門長(最終評価者)が評価表に書き加えていく。上司は必ず評価の面談を実施し、自己評価と上司評価の比較でその人の強み・弱みや今後のキャリアプランへのアドバイスを行う事が義務化されている。比較的若いうちは業績と仕事に対する姿勢・行動面の評価バランスが50対50なのに対し、課長以上になると業績対行動が80対20くらいに変化する。但し、行動面での評価は上長判断であり基準があいまいであるため、上長が誰になるかで大きく格差が発生する。
■行動計画・成果反省シート
半期・月度・週次の行動計画・成果反省シート提出、得意先との会議資料・棚割準備など会社から強いられる社内資料が多岐に渡り、通常業務に大きな支障をきたす。日々の成長を感じるより疲弊感が強くなり、それが原因で心の病にかかる人も非常に多い。良い意味で鈍感力を磨く事も働き続ける為には必要な会社。
■ダメ社員に優しい人事評価
人事評価は20:60:20の下位20%の人を引き上げて全社を強くするという方針で、評価は厳しくともダメ社員を切り捨てる考えはない。できない社員に対してはSAPSという仕組みで上司が毎週適切なアドバイスする。平均給与は業界でもトップレベルであるため、ローパフォーマーに優しい会社。
■人事評価とボーナス
人事評価については3~5名程度の小集団におけるリーダーからの評価がほぼ全て。半期に一度賞与面談のときに評価が伝えられる。5段階評価で前年のボーナス額に1~5%、評価結果に応じて上乗せされる(あくまで前年実績に対してなので、半期に1回上がるわけではなく、夏、冬別でそれぞれ1~5%UP)。しかし昇格のタイミングで基本給が上がるため、この評価によるアップ分は昇格タイミングでリセットされる仕組み。よって、給与に差は一切といっていいほど付かない。給与面ではモチベーションは一切上がらない。
■研修制度
年齢別研修など研修制度がかなりしっかりと計画されており、新入社員から中堅社員まで、常に学べる機会が用意されている。社員からは必要性が分からないという意見もあるものの、研修の際に同期入社社員全員が集まれるため、同期と疎遠になるということはなく、情報交換の場にもなっている。常に、モチベーションを高く持ち続けられる環境を提供してくれる。